メルスィ鍼灸治療院

ー婦人科系ー

主訴
更年期症状/めまい,ホットフラッシュ 50代女性
治療
2年前からぐらんぐらんと揺れるようなめまいが起こり徐々に悪化。めまいの辛さを10段階評価で10/10を最も辛い状態とし、患者様は初回来院時10/10と最もひどい状態での来院。初回来院時も診察中多量の発汗があり、舌診や脈診では血の不足と水の巡りの低下が顕著でした。週1回ペースで来院し、ご自宅では血を補うツボと水の巡りを促す処方穴(症状に合わせたツボ)に毎日灸を行なっていただきました。めまいの辛さは2回目6/10、3回目3/10、4回目0/10となりその後も5,6回目0/10が続きホットフラッシュも3回目以降は気にならなくなり症状は安定いたしました。
主訴
更年期症状/頭痛,肩こり,ホットフラッシュ 40代女性
治療
5-6年前から頭痛,肩こりに悩まされ、1年前からはホットフラッシュが起こり当院を来院。10段階評価で10/10を最も辛い状態とし、頭痛は8/10、肩こり6/10、ホットフラッシュはほぼ毎日のように出ていました。患者様はお仕事がかなりハードで肉体疲労も強く全身の凝り症状と、お水を飲む習慣が全くなかったため血がドロドロな瘀血(おけつ)状態でした。お水をこまめに飲む習慣と、自宅での灸を毎日行なっていただき、鍼灸は3日ペースで来院。3回目には頭痛3/10、肩こり2/10、ホットフラッシュは1度も起こらず症状が安定していたため4回目からは5日間隔にし、5回目には頭痛0/10全くなくなり、肩こりもほぼ気にならない状態となりました。6回目には全ての症状が0/10となりました。
主訴
生理痛 20代女性
治療
「中学生の頃から生理痛があったが、就職して動き回る仕事のため生理の1,2日目は腹痛と腰痛が特にひどく仕事ができない」との相談で来院。患者様はお顔と背中から肩周辺にかけても肌がざらざらとニキビが多くありました。食事内容など伺うとお菓子が好きで(いけないとわかってはいるが)チョコレートやジュースなど日々摂取されていました。またお茶は飲むがお水は全く飲まないとのこと。東洋医学的診断では、瘀血(おけつ)といって血がどろどろと流れの悪い状態がでていました。また仕事だから早く寝たくても夜中の3時頃まで全く眠くならないため、起きてユーチューブを見たりジュースなど飲んだりしている、とのこと。まずはお茶やジュースを減らしお水を飲むようお伝えしました。鍼灸治療では、血の循環を促すツボに鍼と灸を行い、ご自宅でも印をつけたところに毎日灸を実施していただきました。血の巡りが悪くなると生理痛だけに限らず肌荒れや睡眠までも取りにくくなります。鍼灸は1週間ペースで来院。2回目に来院された際「夜12時くらいに眠くなるようになってすぐに眠れるようになった」3回目は生理中3日目に来院。「お茶やジューズは全く飲んでいない、というか水以外飲みたくなくなった。お菓子も前のように食べたくなくなった。生理前から生理中も腹痛と腰痛が全く出なかった」とのこと。血の巡りと精神状態は深く関係します。血の巡りが良くなることで精神状態も安定することでお腹が空いているわけではないのに食べていたお菓子やジュースなどの食べたいという欲求も減少するため、今回のケースのように、がまんして食べていないのではなく自然と食べたくなくなったという状態になったと考えられます。その後は2週間ペースで3回来院頂きました。治療開始後からは早めに就寝できるようになり、お顔と背中のニキビ肌荒れも落ち着き、生理前,中の腹痛と腰痛は全く出なくなり仕事も問題なくこなせるようになりました。
主訴
生理痛 30代女性
治療
中学生の時から生理痛が重く、1人目出産後はさらに症状が悪化。ここ1年は生理が始まると仕事に行くこともできない状態。生理後も倦怠感と頭痛がしばらく続く状態でした。患者様は血虚といって血の不足が顕著に出ていました。生理はたくさんの血を使います。また出産は血の消耗が著しいため、産後にもともとの血虚が悪化したことによる症状と診断しました。血は食べたものから作られます。子育てしながら仕事をしているため、食事は出来合いのものに偏っていたこともあり、簡単で、かつ血の生成を高める食事内容に変えていただき、自宅では血を作り出す力を補うツボに毎日灸を行なっていただきました。鍼灸は3日ペースで来院。3回目には頭痛や倦怠感は気にならなくなり、5回目は生理後に来院。何年も続いていた生理痛とそれに伴う頭痛、倦怠感はいつもの半分以下に軽減。その後1週間〜10日間隔で3ヶ月通院されましたが生理中の症状はほとんど気にならなく通常の生活を送ることができるようになりました。
主訴
生理不順 20代女性
治療
患者様は20代前半。学生から社会人になり、就職した途端に妊娠もなく生理が3、4ヶ月間こないことが頻繁になった。今回6ヶ月間生理がなかったため産婦人科で受診。服薬するも吐き気が止まらなかったためホルモン注射に変更したところ嘔吐を繰り返し治療を中断、当院を来院されました。患者様は肌荒れがひどく、血がどろどろした瘀血(おけつ)と、過度な自律神経の乱れからくる手足の過剰な発汗。お仕事内容を詳しく伺ったところ、リモートでの仕事で朝から夜中の3時まで続くことも頻繁にあるようで、長時間の座り仕事が続くとのこと。「好きな仕事で止まらなくなる。ストレスは感じていない」とのことでしたが精神的興奮と肉体的疲労で心と体のバランスにひずみが生じ陰陽バランスの崩れが出ていると推察。長時間のPC作業により手首の腱鞘炎、目の疲れとそれに伴う首のコリ、脈診、舌診、腹診と全てにストレス反応が現れていました。痛めていた手首は目や心とつながるため手首の治療と自律神経の調整を行い、首肩周辺の過度な凝りや筋緊張を緩和することで血流促進を行いました。ご自宅では特に強く反応が出ている自律神経のツボに毎日灸を行なっていただきました。治療は5日間隔で通院。初回治療日の夜に生理がはじまり、6回目の来院時は治療開始から2回目の生理が予定通りきました。
主訴
生理不順 40代女性
治療
10代の頃から生理不順で、ここ近年は生理周期の乱れがひどくなったため、医療機関でホルモン治療を開始したが体重増加とむくみが出たため中断し、当院を来院されました。患者様は40代前半。強い精神的ストレスの訴えと手足の過剰発汗など交感神経が過度に働いている状態でした。交感神経刺激が強いことでホルモンバランスは崩れやすくなるため、鍼灸治療では副交感神経を高める治療を中心に、ホルモンバランス調整や精神的ストレスの緩和を行いました。ご自宅では副交感神経を優位にするツボを中心に毎日お灸をしていただき、治療は1週間に1度のペースで来院。初回来院日の夜に生理がきました。その4週後も28日周期で生理が訪れ、その後3ヶ月間治療を継続されました。その間、生理周期の乱れは1度もなく生理不順は順調に改善され、当初の精神的ストレスや手足の過剰発汗、その他、のぼせやほてりなどの症状も改善されました。
主訴
不妊 30代女性
治療
医療機関にてタイミング療法を実施後ステップアップを悩んでいたところ産婦人科より当院を紹介され来院。妊活は2年以上でした。鍼灸は治療頻度と効果が比例する研究報告があるため*1)できるだけ近い頻度で来院いただくようお伝えしました。患者様はむくみや冷えによる症状が強かったため、ホルモンバランスに合わせたむくみ冷えの改善を行う治療を実施。冷えは血行を悪くします。ホルモンは血流の流れによって働きを発揮するため血流が悪くなることでホルモンバランスは崩れやすくなります。鍼灸治療ではホルモン卵胞期には冷えの原因となるむくみを排出する治療を中心に行い、黄体期には骨盤内を温める治療を中心に行いました。自宅では処方穴(症状に合わせた体質改善のツボ)に毎日お灸をしていただきました。3ヶ月目には当院提携のヨガに2度行っていただきました。不妊治療は3ヶ月間継続しその後妊娠。無事お一人目のお子様を出産されました。
主訴
不妊 40代女性
治療
お1人目のお子様は順調に妊娠。お二人目はタイミングを合わせながらいつかできたらいいな、という程度で1年半以上が経過たため、不妊治療の相談を受けました。患者様はもともと体調管理のため月2回ペースで通院されている方で、ストレス、骨盤のゆがみ、それに伴うむくみがみられていました。不妊治療では週2回ペースで来院いただきました。ストレスは筋肉が緊張した状態が続き、結果歪みを招くことがあります。骨盤が歪むことで水の通りが悪くなりむくみに発展します。卵胞期は赤ちゃんを迎え入りる準備のため体内の余分なものを排出するよう身体が働くため、鍼灸治療では卵胞期は歪みを改善し水の巡りを促す治療を行いました。黄体期は受精から着床まで、副交感神経の働きによって行われるため、ストレスや冷えが大敵となります。よって黄体期は自律神経の調整を中心に身体を温めるツボに刺鍼をしました。ご自宅ではその時々の治療の過程に合わせた処方穴(症状に対するツボ)に毎日灸を行なっていただき、骨盤調整のストレッチ指導も随時行いました。不妊治療は1ヶ月間継続されその後妊娠、無事お二人目を出産されました。追記:今回のケースでは体調管理で元々通院されていたためお身体のベースが整っていた上での不妊治療だったことで1ヶ月間の治療で成功した事例だと考えられます。
主訴
不妊,不育症 20代女性
治療
医療機関にて不妊治療の末の2度の妊娠と2度の流産、3度目の不妊治療開始8ヶ月目に当院に来院されました。鍼灸は治療頻度と効果が比例する研究報告があり*1)週2〜3回ペースで通院。患者様は、全身の筋緊張や不眠、食事が思うように取れないなどの消化器症状もありました。これらは全て自律神経の乱れによって起こる症状。妊娠や妊娠維持をする上では自律神経の副交感神経の働きが非常に重要です。反対に交感神経の過剰な興奮は妊娠や妊娠維持にとっては大敵。鍼灸治療では交感神経の過剰な刺激を抑え、副交感神経を誘発する治療を中心に行い、ご自宅では交感神経のたかぶりを抑える処方穴(症状に合わせたツボ)に毎日灸を行なっていただきました。鍼灸治療を3ヶ月間継続しその後妊娠。次いで妊娠を安定されるための治療を開始しました。患者様は妊娠後も「ストレス刺激が起こるたびにお腹が強く張る」と訴えていたため、自律神経の調整でストレス刺激とお腹の張り改善、流産を防ぐツボを中心に5日おきに通院。無事1人目のお子様を出産されました。
主訴
逆子 20代女性
治療
妊娠34週の健診時に逆子がわかり当院を来院。鍼灸は治療頻度と効果が比例する研究報告があり*1)週3回ペースで通院いただきました。患者様は交感神経刺激が強く、腹部の強い張りと全身の筋緊張がありました。筋緊張やお腹の張りがあると、あかちゃんが窮屈で正常な位置に戻りたくても戻れなくなってしまいます。そのため鍼灸治療では過剰な筋緊張をとり母子共にリラックスできるよう自律神経を整え副交感神経を誘発する治療を中心に行いました。ご自宅ではご家族に協力してもらい温灸棒と台坐灸を毎日を実施。また逆子体操も併せて行なっていただきました。36週と3日目の鍼灸治療中、大きくお腹が動き、翌日産婦人科に行ったところ無事に逆子は戻っていました。
追記:鍼灸の逆子治療は1日でも早い開始が有効です。
主訴
逆子 30代女性
治療
妊娠33週の健診時に逆子がわかり当院を来院。鍼灸は治療頻度と効果が比例する研究報告があり*1)週3回ペースで通院いただきました。患者様は腰から足先にかけての冷えがかなり強く、むくみもでていました。骨盤内が冷えることで血流低下が起こり、お腹のあかちゃんは力が発揮されにくくなります。赤ちゃんが本来の位置に戻るためには赤ちゃん自身のパワーが必要なのです。鍼灸治療では腰から足先にかけての血流改善の治療を中心に行いました。ご自宅ではご家族に協力してもらい温灸棒と台坐灸を毎日を実施。また逆子体操も併せて行なっていただきました。順調に冷えとむくみは改善され、35週と6日目の産婦人科健診時、無事に逆子は戻っていました。
追記:鍼灸の逆子治療は1日でも早い開始が有効です。
主訴
つわり 30代女性
治療
妊娠初期よりつわりがひどく産婦人科で妊娠悪阻と診断、産婦人科からの紹介で当院を来院。鍼灸はつわりに対する有効性が世界的にも認められています*2)患者様は全身の冷えがかなり強く、食事が取れていないこともあり気血の不足もありました。つわりは今までの気血水の巡りが一変することでその異変によって起こると考えます。よっていち早く、「妊娠の状態」に応じた気血水の巡りをつくることがとても重要なのです。鍼灸治療では、吐き気や嘔吐に対し有効なツボに加え、不足した気血水を補い巡りを改善する治療を行いました。ご自宅では血を補い身体を温めるツボに対し毎日灸を実施してもらい、順調につわりは回復。食事もとれるようになり無事出産されました。


主訴
分娩の誘発 20代女性
治療
妊娠43週。分娩が全く誘発されず、かかりつけの産婦人科で鍼灸治療をすすめられ来院。患者様は股関節周辺の筋緊張が強かったため、お産に向けて骨盤が思うようにゆるまず、なかなかお産がすすまないのだと考えました。鍼灸治療は骨盤が開きやすくなるよう、股関節や腰回りを中心に筋緊張をゆるめる治療と子宮収縮を促すツボに対し施術を行いました。鍼灸実施の晩に陣痛がきたとのご連絡を後日いただき、無事出産されました。
主訴
乳腺炎 30代女性
治療
産後の乳腺炎。乳の強烈な痛みを訴え産婦人科受診で乳腺マッサージを実施した翌日に当院を来院。患者様はあまりの痛みで自分では乳を触れることも、授乳させることもできない状態。乳はパンパンに張り熱感が強くありました。産後はお乳を作るのに多量の水と血が必要となり、お母さんのお身体の水が思いのほか不足します。水が不足すると、体内では炎症が起こりやすくなるため、水の摂取と、全身に水が巡りやすくなるツボを中心に治療を実施。局所的には乳の張りが強い部位に対し鍼と灸を行いました。ご自宅での灸は小さいお子さんが2人いることやお子さんの見手がいないため実施は無し。2診目は2日後に来院。前回の治療後から乳の痛みはすっかりなくなくなり張りも落ち着いていました。お一人目のお子さんの時、乳腺炎を繰り返していたとの事だったので、その後は予防のため授乳が終わるまで1〜2週間に1度のペースで来院いただき再発はありませんでした。
主訴
産後うつ 30代女性
治療
医療機関で産後うつと診断されSSRI抗うつ剤を服薬。その後も不安感や落ち込みなど気分の不調が続き、産後5ヶ月目に当院を来院。患者様は表情がとぼしく目がうつろで、産後の気血の不足が顕著にあらわれていました。出産はお母さんにとっては多量のエネルギーの消耗と、血の消耗があらわれます。それを取り戻すスピードが遅くなったり、回復力が低下することで、気血の不足が起こり、現在の症状にいたっていました。通院頻度は1週間から10日間隔。ご自宅ではご家族の協力をいただき、背部にある気血を補うツボに毎日灸を実施。鍼灸治療開始からは、みるみる表情が明るくなり声に力がでてきました。その後、月1〜2回のペースで体調維持のため通院いただき、お二人目を妊娠。お一人目の産後の不調もあったため、引き続き気血のバランスが崩れないよう、体調維持調整のため月1回ペースで来院いただいております。

その他たくさんの症例がございます。
現在作成中につき随時更新いたします。


1)Harris R, Tian X, Williams D, Tian T, Cupps T,Petzke F, et al. Treatment of fibromyalgia with formula acupuncture: investigation of needle placement, needle stimulation, and treatment frequency. J Altern Complement Med.(2005)11: 663–71. doi: 10.1089/acm.2005.11.663
2)米国国立衛生研究所(NIH)の合意声明書(1998年2月最終版)では鍼治療が妊娠悪阻に対し有効な疾病として挙げている

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